2015年3月29日日曜日

仏事マナー ⑤

前回まではお葬式や法事等の仏事をとり行う側(葬家側)のマナーについてお話ししましたが、今回は仏事に参列する側のマナーについてQ&A形式でお届け致します。

【お葬式のQ&A】

Q 香典に新札を包むのはいけませんか?

A 新札がいけないといわれるのは、死を予測して用意していたようにおもわれるからだという意味があります。最近ではあまり気にされなくはなって来ていますが、まだまだ不快にに感じる年配者の方もいらっしゃいます。ですが反対にあまりにも汚れたお札も失礼になりますのでご注意くださいね。


Q 香典返しが届いたらお礼の連絡をした方がいい?

A 香典返しのお礼は電話でするとお忙しい葬家の方のご迷惑になる可能性もありますので、葉書等での書面(お礼状)で伝える方が良いでしょう。きちんと届いたというお知らせにもなりますので、香典返しが届いてからお礼状はすぐに送りましょう。


Q 香典を渡した後、中身の入れ忘れに気付きました。どいしたらいい?

A 中身が入っていなくても、遺族側からはなかなか申し出にくいものです。中身を入れ忘れた事に気付いたら、すぐに葬儀の世話役か受付の人に連絡します。会場が近いなら、その日のうちに直接持っていきましょう。会場が遠方だったり、直接伺えない場合には、後日お詫びの言葉を添えて現金書留で郵送するようにしましょう。


Q 故人が好きだった赤いバラを贈りたいのですが・・ご霊前にお供えする花は白でなければいけない?

A 亡くなった子供にピンクの花等を贈る事もあります。親しい間柄で、故人が好んだ花を分かっているのなら、その花を贈っても構いません。ただし、どんな場合でも赤等の派手な色は避けた方が良いでしょう。キリスト教に関しては菊・ストック・カーネーション・百合等の白い花をベースにまとめるのが一般的ですが、最近では水色や紫等の色を加えるケースも増えています。


Q 同じマンションの同階に住む住む人が亡くなりました。生前のお付き合いは挨拶程度でしたが、葬儀には行くべき?

A 生前お付き合いしても軽く挨拶程度のお付き合いなら、葬儀に参列する必要はないでしょう。葬儀に参列して、かえって気を使わせる事になりかねません。葬儀の後に顔を合わせた時に「大変でしたね」と声をかけると良いでしょう。


Q お通夜と葬儀に参列するつもりです。香典はいつ渡せばいい?

A 一般的にはお通夜の受付に出して記帳をします。告別式に参列する際にも記帳はしますが、受付で「お通夜の時に香典をお持ちしました」と一言挨拶すると良いでしょう。ただし、地域によってはその都度「お香料」として持っていくところもありますので注意してくださいね。


Q 近所の方が亡くなり、お手伝いに行く事に・・エプロンは白でないとダメ?

A エプロンは白でなくても、黒・グレーなど落ち着いた色がベースのものなら構わないでしょう。伺う時は、取り込み中のご遺族がお手伝いとして立ち働く方々への慰労の意味で、手軽につまめそうなサンドイッチやお菓子等を差し入れすると喜ばれるでしょう。


Q 葬儀には参列できないのでご遺族に電話でお悔やみのご挨拶をしたいのですが?

A ご遺族が悲しみの最中であるのに電話でお悔やみを伝えるのは失礼にあたります。お通夜や葬儀の準備で忙しくされている事も予想されます。よほど親しい人以外、電話は控えましょう。どうしてもご遺族に早く言葉を伝えたい時は、携帯メールや電報を利用した方がよいですね。


Q 葬儀の案内に「ご厚志お断り」の文章がありました。どういう意味?

A 「供物・供花・香典は遠慮します」という意味です。故人としてでも親しい仲だったのに香典を断られて気持ちが済まない時は、後日「お仏壇にお花を供えて下さい」とお花料をお送りするのがよいでしょう。


以上簡単ですが皆様の参考になれば幸いです。その他わからない事はいつでも常光寺へお尋ねください。

2015年3月21日土曜日

仏事マナー ④

前回からの続きです。
なお前回も書きましたが、細かい部分は宗派、地域の習慣等によって違う場合がありますので、大まかな部分での参考として考えていただければ幸いです。

通夜(遺影)の準備
式場を借りた場合、全て葬儀社や世話人代表の方が対応してくれます。自宅で行う場合は家族がある程度監督をしなければならない場合があります。また、御本尊に見守られてとり行う為、家庭の仏壇は開けておきます。遺影は正面を向いていて、かつ故人の人柄が出ているものが良いです。最近は加工処理技術が発達していますので、小さく写っていたり、団体で写っているものしかなくても心配ありません。

通夜
喪主と遺族は弔問(ちょうもん)の時間は故人の傍にずっといて、弔問客に丁寧に挨拶する事に専念します。お悔やみの言葉を伝える側も受ける側も長くなく、言葉少なく心を込めていうべきです。読経中に僧侶又は司会者から指示があり、焼香の時間があります。焼香は喪主以下、席次の順に行います。

喪主の挨拶
焼香が済み、導師(僧侶)が退席されたら喪主の挨拶になります。①参列者への感謝の気持ち②故人療養中のお見舞いや、生前のお付き合い等について③通夜が何宗の何というお寺の何という僧侶によって勤められたのかの報告④通夜ぶるまいの用意がある事を伝えます。

通夜ぶるまい
弔問客にお礼として軽食でもてなす事を「通夜ぶるまい」〈「お斎(おとき)」ともいいます〉昔は精進料理でしたが、最近ではお酒やジュース、仕出しや寿司、折詰が多いです。僧侶が参列しない場合は「お膳料」を「お車代」と一緒に渡します。1時間程度で、喪主や世話人代表がお開きの挨拶をします。

葬儀
要領は通夜とほぼ同じですが、弔辞を述べて頂く方の確認、火葬場に行く方の人数等や行く手段の確認はしておきましょう。

別れ花
僧侶が退席したらお別れの準備に入ります。棺を式場の中心に安置し、蓋を取って身内の者から供えられていた花で故人の周囲を飾ります。納棺の際に入れてなかった故人の愛用品があれば、この時に入れます。

出棺
近親者や故人と親しかった人達で棺を担ぎ、霊柩車に運びます。霊柩車に安置したら、遺族・親族は式場を背にして会葬者に対面する形で並びます。近親者が遺影を持って、喪主は位牌を持ち、挨拶をします。①会葬へのお礼②生前の厚誼(こうぎ)に対する感謝③故人の思い出④遺族への今後の厚誼等を簡潔に述べます。その後霊柩車を先頭に、僧侶→喪主→遺族→親族→世話人代表・・という順番で火葬場に出発します。

荼毘(だび)お骨上げ
火葬の事をいいます。棺が火葬炉に安置され位牌・遺影・花などが飾られ、点火と同時に僧侶が読経・焼香をし、その後葬儀と同じ順番で一同が焼香します。火葬の間、控室で軽食等を頂きながら故人を偲(しの)びます。お骨上げは原則として、渡し橋といって二人一組で行います。〈ちなみにこの事から日常の食事で箸から箸へ食べ物を渡す事が禁じられています。また「箸」と「橋」の同音から、「故人をこの世からあの世への三途の川を渡してあげる」という「橋渡し」に結びつけた習慣です。〉足の方から上半身へと骨を拾っていき、最後に係員の指示で喉仏(のどぼとけ)を喪主が拾います。骨壺は白木の箱に入れて白い布で包み、喪主が抱いて、来た時と道を変えて帰ります。分骨を希望する時はあらかじめ連絡しておきましょう。

初七日
最近では葬儀の日に、初七日忌の法要を行う場合が多くなってきました。帰宅したら、祭壇後に用意されている小机の上に遺骨・位牌・遺影を安置し、提灯を付け、線香を立て、霊膳や水を供え僧侶が読経します。

精進落とし
喪主や遺族がお世話になった僧侶・世話人・親族・知人等にお礼の食事会を接待します。喪主はこの時に、葬儀が無事に済んだお礼の挨拶をします。

以上が大まかな流れです。細かい所は省略しましたが、機会があればまた書いて行こうと思います。

次回はお葬式についてのQ&Aを書いて行こうと思います。

2015年3月20日金曜日

仏事マナー ③

お葬式って本来どういうもの?

元々は、「屍(しかばね)を蔵する」という意味で、その事を日本では「はふり(波夫里)」「とぶらひ」と言っていました。そして、この故人の屍をとむらう儀式を「葬式」「葬儀」といいます。
インドをはじめ世界各地では、大体土葬・火葬・水葬。林野葬の4つに分かれます。各々方法は違っているように見えますが、どれも「屍を大自然へ送りかえす」という共通点があります。死体を上下から隠し見えなくするという意味の「葬」という字体が、草と草の間に「死」と書く事からも自然の大地にかえって行く事を表わしているようですね。
そして、日本の葬式は、葬式を重要視する中国社会を基盤とし時代の流れや科学文化・生活様式の発達変遷と共に移り変わり、現在のスタイルになりました。
ただ、「死」というものは人間の最も大きな苦しみです。この苦しみを克服する為に、宗教的救いがあります。特に仏教(日蓮宗)では、肉体が死んでも、その生命活動は永遠不滅の存在であり、信仰者は死後、お釈迦様がいらっしゃる霊山浄土(りょうぜんじょうど)におもむき、お釈迦様と共に生きていく・・という考えが浸透しています。お葬式は、故人が死の苦しみを乗り越えて霊山浄土への旅立ちを祈り、故人の徳に感謝をし、互いに別れの悲しみを分かち合いながらも、自分自身が明日の人生を生きていく為の大切な儀式ですので、心がこもったものにしていきましょうね。

《納棺後からの簡単な流れ》※宗派・地域の習慣等により多少異なります。

喪主(もしゅ)を決める
亡くなった方の葬式をはじめ、その後の祭祀(法人等)等故人の責任を受け継ぐ人の事を「喪主」と言います。それは遺族の代表であり、多くの場合は長男が喪主となっていましたが、現在では必ずしも長男とはきまっておらず、故人の夫や妻、特別な事情がある場合などは、故人と深い関係にある人の中から決める事もあります。

世話人代表を決める
世話人代表は葬儀に関する業務全般を統括する人で、家族以外の人が担います。一般的には親戚・あるいは故人の友人・町内会の役員や会社の中から、信頼と責任・経験のある人が選ばれます。どうしても故人の周りの方々が無理な場合は葬儀社が代行してくれます。

葬儀社との打ち合わせ
喪主・世話人代表・菩提寺(ぼだいじ)の僧侶と一緒に葬儀に関する綿密な打ち合わせをします。葬儀社は、棺(ひつぎ)の飾りつけ・死亡届から火葬場の手続き・霊柩車、会葬者のマイクロバスや車の手配・故人の遺影などあらゆる世話をしてくれます。しかし、料金は基本料金とオプションに分かれていますので、自分達でできる事と依頼することをきちんと確認しておく必要があります。また最近では葬儀社も多様ですのでどこの葬儀社に決めればよいのかを、周囲の人や菩提寺の住職に相談しておくと尚良いです。

葬儀会場・規模を決める
葬儀会場は会葬者の人数や規模によって決めるようにします。自宅や菩提寺でとり行うのが普通ですが、最近は斎場を借りる事も多いです。公共の場合は、安価で火葬場に付属している事もあり便利ですが、形式的になりがちで、手配を速やかに行わなければなりません。自宅で行う場合は「道路専用使用許可」が必要になります。自宅や菩提寺で行う場合は、菩提寺の住職によく相談して下さい。

葬儀日程を決める
菩提寺と相談しながら、近親者が集まれる日・火葬場の予約も考慮しつつ、通夜と葬儀の日程を決めます。日程が決まったら、故人の氏名・葬儀の日時と場所・喪主・家族・親族・友人代表名等を記入した死亡通知表を作成・印刷して郵送します。親戚や親しい関係の人であれば電話でも構いません。

次回に続きます。

2015年3月14日土曜日

仏事マナー ②

前回に引き続き、お別れ仏事マナーについてお話ししていきます。大切な人とのお別れの時に慌てないための参考になれば幸いです。

枕飾り
故人の枕元に供養の壇を設けます。小さな机の上に白い布をかけ、その上に必要な物を置きます。花瓶には樒(しきみ)又は菊等を一本飾ります。水・枕飯・箸は生前使用していた湯呑・茶碗を使用します。枕飯は必要な量だけ新しく炊いて全て盛り切り、その上に箸を揃えて垂直に立てます。枕団子は米粉(上新粉)をこねて蒸したものを10個以上三宝か皿にピラミッド状に積み上げます。
最近では葬儀社が準備してくれる事もあります。樒は別名仏前草といい、香を焚くのと同じ役割があり、有毒である為魔除けの意味を持ちます。ロウソクや樒(菊等)が一本なのは「二度とこのような悲しい事が繰り返されないよう」という願いが込められています。

枕経
お坊さん(基本的に菩提寺の住職)に枕飾りの前で読経して頂きます。「安らかにあの世へ旅立てるように」と言う意味と、魔が故人に入らないようにする意味を持ちます。
元々は死期が目前となっている人に死の恐怖と不安を少しでも和らげ、安心できるよう、読経するものでした。

納棺
基本的に遺体を安置した夜か翌日の朝に行われます。生前愛用していた品を一緒に納めますが、火葬の関係上不燃物は控えます。ふたには釘を打たずに、棺掛(ひつぎかけ)をかけて祭壇に安置します。
納棺は出来るだけ身内全員で当たるようにして下さい。

(仮)通夜
葬儀の前日に、夜を徹して故人を偲び弔う事をいいます。死後24時間以内は火葬してはいけないという決まりがありますので、死亡時刻が午後遅くなると、葬儀の日が一日延び、翌日に正式なお通夜、死亡当日の夜はごく近親者だけで故人をお守りします。これを「仮通夜」と言います。本来ならば「丸通夜」といって、夜通しで行っていました。現在では「半通夜」といって夜7時頃から始めて2~3時間で終わるケースも多く簡略化されつつあります。
元々は、悪霊や魔物から故人を守る為に一晩中火を灯して過ごしたのが始まりでした。現在も通夜の灯明は一晩中つけておくのが習わしですので、遺族のうち必ず誰か一人は起きて、ロウソクの火を絶やさないようにします。
最近では仕事等の都合上、どうしても葬儀に出席できない方々が出席する場合も多くなってきました。

葬儀・告別式
故人を安らかに霊山浄土へ送る厳粛な儀式の事をいいます。以前は遺族や近親者、特に親しかった人達だけで行われるものでした。告別式は明治以降に作られた新語で、宗教儀礼の意味を含まない「最後のお別れの儀式」の事です。今では葬儀に引き続いて一般会葬者の為に焼香の時間を設ける事を告別式というようになってきています。
正式には葬儀と告別式は別に行うものですが、最近では一緒に済ませる事が多く、葬儀と告別式を同じ儀式だと考えている場合が多くなってきました。

以上が臨終から葬儀までの簡単な手順です。次回は納棺後からの事についてもう少し詳しくお話ししていきます。


2015年3月2日月曜日

仏事マナー ①

3月は何かとお別れの季節でもありますね。そこで仏教でのお別れといえば『お葬式』になります。お葬式に普段から慣れていらっしゃる方も少ないと思いますし、いざとなった時にご家族や親類の方が亡くなった時に、スムーズに行動する事も難しいと思います。そこで、今回はお別れ仏事マナーについてお話ししようと思います。現在は葬儀社の方がアドバイスもして下さいますが、大切な方とのお別れの時ですので、ご自分でも把握されておく事をおススメします。是非参考にされて下さい。

これから二回にわたり書いて行きます。今回は「大切な方との最期のお別れの時・・いざとなったらどうしていいかわからない」という方々の為に、臨終からの簡単な手順をお届けします。

臨終
医師による死亡確認をすると「死亡診断書」が渡されます。同紙の「死亡届」に遺族が記入し、それを役場の戸籍課(24時間受け付けています)に持っていき「火葬認可証」を交付してもらいます。これがないと埋葬も火葬もできませんので早めに対処するよう、注意して下さいね。葬儀社へ葬儀を依頼する場合は代行してもらえる場合もあります。
これから、通夜や葬儀となりますと、関係者に対する心付け等で随時お金がかかるようになり、それ相当の現金を手元に置いておく必要があります。預金など、早めに引き出しておくとよいです。

末期の水(死に水)
臨終を告げられたら、立ち会った家族や近親者は故人に最後の水を飲ませます。新しい割り箸や筆の先にガーゼか脱脂綿を巻き付けて白い糸でゆわえ、それを茶碗の水に浸して軽く唇を濡らします。
お釈迦様が入滅(亡くなる)の際に水を求めたところ、鬼神が応じたという故事に由来しています。故人の痛みを思いやる気持ちを込めて行って下さいね。

連絡
まず、菩提寺(ぼだいじ)に死亡した旨、枕経(まくらぎょう)の依頼の連絡をします。遺族は住職の指示に従ってとり行います。次に、臨終の席に間に合わなかった近親の人々や、生前故人と特別に縁の深かった人、そして葬儀社に直ちに連絡します。
菩提寺とは先祖代々のお墓や位牌(いはい)をおき、死後の冥福を供養するお寺の事です。菩提寺が遠方の場合でも連絡し、指示をあおぎます。

湯灌(ゆかん)
ぬるま湯で遺体を清め、清らかな姿で霊山浄土(りょうぜんじょうど)へ旅立って頂く為のものです。現在ではアルコールで含ませたガーゼや脱脂綿でふき取る事も多くなりました。口・耳・鼻・肛門などに脱脂綿をつめ、男性は髭を剃り、女性は薄い化粧をします。
病院で死亡した場合は看護師さんが手伝ってくれ、清潔な浴衣か和式の寝巻に着せ替えてくれますが、できるところはなるべくご家族や近親者の方の手で行い故人を悼む気持ちを示してあげて下さい。

自宅へ搬送
この時家族の誰かが先に自宅へ行き、故人を迎える部屋を掃除して敷布団を敷いておきます。遺体を温めないように、敷布団は一枚、掛布団は薄手のものにします。遺体が自宅に搬送されたら、用意しておいた布団に寝かせ、顔は白い布で覆います。基本的に、頭は北に向けるのが習わしです。また、布団の胸のあたりに「守り刀」を置く風習もあります。これは故人があの世に行く際の魔除けの意味があります。小刀等でも良いですし、葬儀社が木製の短刀を用意してくれる場合もあります。死装束を着せていない場合は、この時に行います。
北枕にするのは、お釈迦様が入滅された際に「頭北面西右脇臥(ずほくめんさいうきょうだ)」の姿勢、つまり頭を北にして顔を西に向けておられた姿からきたもので、部屋の位置関係でどうしても北枕が出来ない場合は西枕にしても差し支えありません。
守り刀の風習はお釈迦様の弟子となる為の剃髪(ていはつ)の儀式になぞられたものです。

死装束(しにしょうぞく)
故人が旅立ちをする為の衣装の事をいいます。昔はお遍路さんのような恰好でしたが、最近では生前の思い入れのあった衣類を着せる事が多いです。そして、両手は胸の上で合掌させ、数珠を持たせます。納棺の際に行う場合もあります。三途の川の渡し賃なども考えてお金を持たせることも多いです。
最近では葬儀社が対応してくれますが死装束は「故人が旅で不自由しないよう・・」という思いを込めて準備して下さい。

次回は枕飾りから葬儀までについてお届けします。