2014年3月21日金曜日

春彼岸施餓鬼会

3月21日(金) 11:00~

春彼岸施餓鬼会(はるひがんせがきえ)を行いました。



風が強く天気も少し荒れていましたがたくさんの方々にお越し頂き誠にありがとうございました。
前々回にも書きましたが今日は「(彼岸の)中日」です。まだ終わったわけではありませんので残りの日々も六波羅蜜の教えを実行するよう努力しましょうね。

 
さて常光寺もそろそろ桜の咲く季節になってまいりました。気が早い桜はもう咲いてますwこの調子だと来週には見頃になりそうです。ぜひ散歩がてら見に来てください。こちらでも写真をまたアップします。

最後になりますが行事のたびにお弁当などをつくっていただく裏方の皆様、朝早くからお手伝いいただき大変ありがとうございました。

2014年3月18日火曜日

塔婆供養いかがですか?

お塔婆とは?

お塔婆とは遺骨を埋葬する際や年忌法要などの時に供養のためにたてる細長い板の事です。これをお寺に依頼して建てることを塔婆供養といいます。これは亡くなった故人や御先祖様に対しての供養の1つの形であり本来は親族が見守る中、供養する方が良いのですが、実際に遠方に引っ越しをしたりなどの様々な理由でお墓参りが出来ない場合には、お墓を守っていただいてるお寺に電話し、お塔婆を建てる供養のみを依頼する場合もあります。また料金を納める際の表書きには「塔婆代」と記します。常光寺では一体3000円です。

お塔婆の表には『南無妙法蓮華経』のあとに供養したい対象を書きます。申し込まれる主なものとして、各家先祖代々の霊、本年度初彼岸の霊、水子の霊、屋敷周辺・土地因縁・事故横死・有縁無縁の霊、畜生の霊等があります。日蓮宗においてはこれらを“髭題目”と呼ばれる独特の書き方で表します。これは日蓮聖人がかつて、佐渡に島流しに遭った際、大嵐の中、竿で波に書いたお題目の筆跡がこの書き方だそうです。ちなみにお題目を波に刻んだ瞬間、たちまちに嵐はおさまり、日蓮聖人と船頭達は無事に海を渡る事ができたそうです。


裏には『一聞法華経 決定成菩提』のあとに申し込んだ方(施主)のお名前を書きます。これは「どのような人も、たとえ罪深い人でさえ法華経を聞き、唱えその功徳を受ければ仏になる事ができますよ」と日蓮聖人が解釈されている言葉です。

お彼岸やお盆などにもお塔婆をあげて供養しますが、このお塔婆は本堂でお経をあげた後に、外に立てて供養を続けます。立てたお塔婆に風が吹きその風に当たった万物は苦を離れ、徳を受けるという教えがあるからです。お墓などに文字を書いた板木が立っているのもこれと同じ意味です。

このように、お塔婆を立てて供養する事は限りなく良い事なのです。関東のほうでは法事を行う場合には、家族がこぞって仏様にお塔婆をあげる風習があるようです。ご先祖様や生まれてくる事が出来なかった命、また家族としてともに暮らしたペット等の供養もできて、自分も徳を積むいい機会ですね!

2014年3月9日日曜日

お彼岸

3月21日(金) 11:00~
春彼岸施餓鬼会(はるひがんせがきえ)を行います。

[お彼岸とは?]
そもそも彼岸という言い方は「到彼岸」を略したものです。これは文字通り、彼岸へ到達するという意味です。彼岸とは、煩悩の多い迷いのこの世「此岸(しがん)」に対し、生死関係なく煩悩を脱した悟りの世界「彼岸(ひがん)」、つまり皆さん誰もが憧れる理想の幸せな境地を指しているのです。では、どうすれば皆さんは彼岸に到達できるのでしょうか?お彼岸は春と秋にあり、それぞれ春分の日・秋分の日を挟む前後三日、計七日間に渡ります。春分の日・秋分の日は「(彼岸の)中日(ちゅうにち)」と呼ばれ、この日は太陽が真東から昇り真西に沈みます。この日に夕日を拝むことは西方にある霊山浄土に向かって拝むことになると云われていた為、この日に行われるお寺での法要に参詣し、本堂の御本尊、御先祖様への御供養を行うことは年間行事の中でもお盆やお正月と同じように大切な行事となっています。尚、これは約1200年前より日本人の欠かしてはならないしきたりとされてきました。
そして、仏教には六波羅蜜の教えという六つの徳目があります。
①他人へ施しをすること(布施)
②戒を守り反省すること(持戒)
③不平不満を言わず耐え忍ぶこと(忍辱)
④精進努力すること(精進)
⑤心を安定させること(禅定)
⑥真実を見る智慧働かせること(智慧)
こうした徳目を一日に一つ、彼岸中七日間に実行していきなさいという教えです。ただ、こうした徳目は本来ならば毎日心がけるべきなのですが、日頃は忙しくてなかなか実行できないのではないでしょうか。そこで、せめて中日を挟んだ春・秋の年2回ぐらいは実践しようというのがならわしです。
つまり、お彼岸に御本尊様や御先祖様にお参りし、感謝と冥福を祈ると共に、六波羅蜜の教えを実行することこそが、彼岸へ到達する唯一の方法なのです。

[ぼたもち?おはぎ?]
お彼岸の供物として捧げるものですがそれぞれ漢字で表すと「牡丹餅」「御萩」となります。結論としては同じものなのですが、ぼたもちは牡丹の季節、春のお彼岸に食べるもので、おはぎはの季節、秋のお彼岸に食べるものです。どちらもあずきの粒をそれぞれ花に見立てたものなのです。本来呼び分けるべきなんでしょうけれども、今は年中おはぎで通す店が多いようです。

2014年3月2日日曜日

ひなまつり

ひなまつり
「桃の節句」「上巳の節句」とも呼ばれ、三月三日に雛人形を飾り、女の子の健やかな成長を祝う行事です。

ご存知ですか?ひな祭りの常識!

◎お雛様を飾る場合、お正月の松飾りのように前日に慌てて飾るのではなく、立春(二月四日)頃から遅くとも一週間までに飾るのが一般的です。また、雛人形は子供の災厄の身代わりとなってくれる為、長い間身近におかず、節句が終わったらすぐにしまわなければ縁起が悪いと言われています。「雛人形の片付けが遅れると婚期が遅れる」という説もありますが、これは昭和初期に作られたもので、旧暦の場合、梅雨が間近である為、カビの心配もある事から、「季節のものを季節の節できちんと片づけるけじめないようでは、良いお嫁さんなれない」という躾の意味が込められているのです。

◎子供の身代わりを務めるお雛様は、姉妹でも共有できません。現在の住宅事情では難しいかもしれませんが、それぞれ一人ずつに用意してあげるのが一般的です。

◎子供が大きくなり、嫁いだら、お雛様のお役目は終わります。身代わりとなって災厄から守ってくれていたものですから、きちんと供養をして納めるのが理想的ですね。


なぜ、雛祭りにこれを食べるの?

「菱餅」 ルーツは古代中国の上巳節(じょうしせつ)で食べていた母子草のお餅で、「母と子が健やかであるように」との思いが込められています。それが日本で、厄除け効果があるヨモギの餅となり、江戸時代に血圧を下げるヒシの実を入れた白い餅、明治時代に解毒作用があるクチナシを入れた赤い餅が加わって三色となりました。また、「赤=桃」「白=雪」「緑=草(新芽)」を表しており、三月の情景を表現しています。
「ひなあられ」 野外で雛遊びを楽しむ際の携帯食料が由来です。菱餅を砕いて作ったという説もあります。
「桃花酒・甘酒」 元々、桃が百歳を表わす「百歳(ももとせ)」に通じる事から、桃の花をひたした「桃花酒」を飲む風習がありました。江戸時代から白酒が好まれるようになりましたが、アルコール度数が10%前後のお酒なので、子供でも飲める甘酒が主流になりました。
「ハマグリ等の二枚貝」 二枚貝は対の貝殻しか絶対に合わない事から、良縁の象徴とされています。
「ちらし寿司」 「蓮根=見通しがきく」「エビ=長生き」「豆=健康でまめに働ける」等の具が祝いの席にふさわしく、三つ葉・卵・人参等の華やかな彩りが春らしい為、定番メニューとなりました。


次回はお彼岸についてのなるほど講座です。おたのしみにw