2015年6月2日火曜日

追善供養について②

追善供養にお供えするもの

お供えは「財供養」ともいわれ、仏法を受け伝え、維持していく為に欠かせないアイテムです。ここで、追善供養(法要)に際して準備をしなければならない基本的な財供養をあげておきますので、再確認してみて下さいね。

①香華(こうか)
・線香(お寺での法要の場合はお寺で準備します。)
・新しいお花(まだ開いていない位のお花が理想です。)

②飲食
・綺麗なお水・お茶(出がらしではなく、新しい茶葉で入れましょう。)
・お霊供(ご飯は山盛りです。どうしてもお忙しい場合はご飯のみでも構いません。お寺での法要の場合はお水・お茶と共に、ご飯をお寺で準備します。
・新しいお菓子
・新鮮な旬の果物

今と違って大昔は食べる物も少なく、例えばお米・砂糖・果物などはとても貴重で、一般の家庭では口にする事はできませんでした。そんなご先祖様から巡り巡って、今の私達がいます。ご先祖様がお腹をすかせることなく美味しい物をお腹いっぱい召し上がって頂くよう・・という気持ちも感謝の表れとなり、これらのものが供えられるようになったそうです。

③衣服
・晒(さらし)一反(いったん)
亡くなってから、故人は白い着物を着て旅立たれます。当たり前ですが、この世の私達のように、お風呂に入ったり服を着替えたりはできません。そこで、ご先祖様が新しい綺麗な着物に着替えられるように、晒をお供えします。現在では晒を販売している所も限られている為、代わりに足袋(たび)をお供えしたり、供養の橋渡しをするお寺に、衣替えを依頼するという意味で『更衣(ころもがえ)料』をお供えされる方も増えています。

④灯明(とうみょう)
・ローソク(お寺での法要の場合はお寺で準備します。)

⑤故人の好物
・ご家族や親族は故人が生前お好きなものをご存知だと思います。故人が少しでも喜んで頂けるように考慮してあげる事も、大切な御供養です。ただし、いくら生前お肉やお魚、またニンニクや辛い物などがお好きでも、殺生をするようなものや臭いのきついもの・刺激のあるものは避けましょう。

お供えをする前に、ご家族のお仏壇や仏間を綺麗にお掃除しておくことも忘れないようにしましょうね。

お供え以外に準備するもの

・引き出物
四十九日法要や年忌法要の際、施主は感謝の気持ちを込めて参列して下さった方やお寺に引き出物を準備します。また参列できなかった方でも、故人を偲んで下さった方へは、お礼として贈ります。地方のしきたりなども考えて心あるものを贈りましょう。

・お布施
お寺に最もお問合せが多いのがこのお布施です。これについては次回たっぷりと書いていきたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿