まずは前回のつづきから最上様についてお話します。
最上様の正式名称は『最上位経王大菩薩(さいじょういきょうおうだいぼさつ)』様と申します。どこで区切ってよいのかわからないお名前ですので少し解説します。
「最上位」正一位や従三位などという位のことで、最上位は最も高い位を表します。またこれは法華経と同じ意味を持ち、法華経を「最尊最上(さいそんさいじょう)・最上乗(さいじょうじょう)」という言葉で表す事があります。最上乗は「最上の乗り物」という意味で、要は「私達人間が求める理想の境地に至るただ一つの乗り物」という事なのです。つまり法華経=最上(乗)という事になり、法華経の化身・衆生救済の姿が最上様なのです。
「経王」お釈迦様は法華経こそ「諸経の王」であると説かれました。「諸経の王」とは84,000部もあるお経の中の王様という意味です。つまり、法華経がお経の王様だという意味付けがお名前の一部になっているのです。
「大菩薩」「菩薩」というのは悟った方という意味を持ちます。その上についている「大」とは完全な・立派な等の意味を持ちますので、「大菩薩」というのは完全に悟った方という事になります。
さて常光寺には最上様を頂点とした77体の眷属(けんぞく)の神様だけではなく、八大龍玉、浄行菩薩、大黒天など様々な神様がいらっしゃいます。それぞれの神様につきましては、また次の機会にお話ししていこうと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿