2015年5月2日土曜日

おつとめについて②

おつとめの作法

おつとめは毎日欠かさずつとめることが大切です。家族が食事の前に、お膳、お茶、お水等の供物を捧げ、灯明をあげて、線香を香炉の中央に垂直に立てて、行います。

日蓮宗では次のような次第に従っておつとめが行われます。
その順序の一般的な例を挙げてみましょう。

1 勧請(かんじょう)
久遠釈尊(くおんしゃくそん)をはじめ、法華経に説かれている諸仏諸天善神を招く。

2 開経偈(かいきょうげ)
法華経の功徳を称賛し、信仰の気持ちを表明する。

3 読経(どっきょう)
法華経の肝要な諸品を読誦する。[方便本、如来寿量品(自我偈)、如来神力品(偈)、観世音菩薩普門品(世尊偈)など]

4 御妙判(ごみょうはん)=祖訓
日蓮聖人遺文の一節を拝読する。

5 唱題
題目「南無妙法蓮華経」を心を込めて唱える。最も中心になる行(十篇、三十篇、百篇と繰り返す)。

6 宝塔偈(ほうとうげ)
法華経受持の功徳を称讃する。

7 回向(えこう)
信仰を誓い、功徳を念じ一切の人々にたむける。

8 四誓(しせい)
人々のために努力する誓いの言葉を述べる。

9 題目三唱
最後に題目を三回唱えて、心を正して勤行を結ぶ。

仏壇の前に正座したら、合掌をして心を落ち着かせます。最初にゆっくりと、額が畳につくほど深く拝礼し、姿勢を正してからおつとめを開始します。
最後のお題目三唱後合掌し、心を落ち着けて、静かに、深く礼拝します。

おつとめは自分自身のため、家族のため、亡くなった方のため、縁の有無に関わらず生きとし生けるもののために行うものです。皆様何かと忙しいことが多いかと思いますが、出来る限り朝夕のおつとめを欠かさないようにしたいものですね。


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