正五九祈祷(しょうごくきとう)
古来中国では一・五・九月を神通月(じんつうづき)と呼んでいました。人間の善悪の行為を映し出す「業鏡(ぎょうきょう)」が私達が過ごしている有り様を照らし出して、そこで行われている良い事と悪い事の全てを仏教の守護神の方々が「業鏡」に映し出して見るのです。現代でいうと役所の監査のようなものですね。したがって、この「業鏡」が私達に向けられる一・五・九月には少しでも悪い事はしないように、又どんなに小さな事でも良い行いをして現世でも死後も苦しまなくてすむように非行を謹んで過ごす事が行われてきました。これが後に日本にも伝わり、一・五・九月にお参りや祀りごと・祈願が盛大に行われるようになりました。神通月には神様が私達人間に特に目を向けて下さっている月でもありますので、御払いや祈願をすると効果も倍増すると云われており、古く日本でも天皇から一般の方々までこの三つの月に特に熱心に祈願されていました。それが「正五九祈祷」です。
日蓮宗におきましては寒中百日間、一日七回水をかぶり、朝・夕にわずかな粥をすすり生命の限界にせまる七百年の伝統を誇る日蓮宗秘伝の大荒行を成満されたお上人のみが御祈祷を行う資格をもっております。もちろん常光寺では随時祈願を受け付けております。また最上様も祀られておりますのできたる5月2日の最上稲荷開運祈願会において祈願されてみてはいかかですか。
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